新聞配達人の時々日記: 既視感  

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2013年8月13日火曜日

既視感

初めて訪れる場所であるが、何故か、前に見た感じがする所というのは、誰にでもある経験であろう。

その、記憶にある場所が、特定でき、何時であるか迄はっきりして居る場合と、場所、時間が判然としない場合など、色々なケースがあるだろう。

2年前4月、新聞配達を始めて数日経った頃、配達地区のある場所について、何故か前に見たものと同じ感じがする所があるのに気付いた。配達ルートは殆ど変わらないので、毎朝、其処を通る度に、昔の記憶を呼び戻そうとする事になる。そしてとうとう何処であったかを思い出した。

なんと、思い出された場所というのは、20年以上前、サンパウロ市の旧市街にある地下鉄の1つの駅の構内の一部で、地上から線路のある地下へ降りる途中の踊り場の端に、5,6メートルの高さの木が植えてあり、その場所では、地上まで空間があり、樹木は太陽を浴び、かつ、雨の恵みを受ける事が出来るというどこにでもある光景である。

一方、配達地区内で既視感を感じた場所というのは、住宅地の2階建てアパートの、
2階へ昇る階段の、左脇のスペースに、2階までの吹き抜けの空間を作り、そこに数本の木を植えている所である。規模と言い、周りの環境と言い、共通点は殆ど認められないが、私の脳は、「これは、昔見たことがあるぞ!」と認識したものであろう。

これについては、私の通常のコメントも、浮かばず。脳科学の分野では、とっくに解明済みの事象かもしれないが。

そう言えば、近頃、本屋で、「脳はバカで、腸は----」といった本が並んでいるのを思い出した。

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