新聞配達人の時々日記: 「つこつこ」という言葉が突然、意識の中に浮かび上がって来た  

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2014年9月7日日曜日

「つこつこ」という言葉が突然、意識の中に浮かび上がって来た

これは、学校に上がる前、耳からでのみ聞いた言葉である。当時、自分で正月用の餅を搗かない家では、餅屋に頼むのが普通であったろう。

一方、「つこつこ」は、年の暮れに、餅が欲しい家を訪問し注文を受けて、その家で餅を搗いて納品する職業であろう。臼、杵は勿論、もち米を蒸す道具一切も持ち込んでの、注文主宅での請負仕事と思われる。その実物を見た記憶はない。

漢字で書けば、「搗こ搗こ」が正しいだろうと推測されるのみである。両親が、年の暮れに、餅屋に頼むか、「つこつこさん」に頼むかを、相談していたのを漏れ聞いたものである。

何故この言葉が突然意識に上って来たのかは、全くわからない。

当然の事、ググって見たが、ヒット皆無!既に死語となっているのか?
それとも、もともと方言であるので、ネットでは現れないのか。

上に述べた事は、記憶と想像を組み合わせているが、退院して自宅療養中の、3歳上の姉に聞いて、私の想像間違いが訂正され、更に補足情報が得られた。

「つこつこさん」には我が家も頼んでいたが、搗く場所は、離れて居たので私は見たことが無かった訳である。どうも移動しての餅つきでなく、場所は決まっていたが、1年に年末だけ、受けた注文の餅つきを行い、他の月は別の仕事をしていたものだろう。

1年中、「餅は餅屋である」が、年末だけ「つこつこさん」に正月用の餅を頼むところがあったのだろう。

機械の方が、人力よりも高かった時代の季節的職業であり、家庭に餅つき機を備えている所がある現在とは今昔の感がする。

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