ひとつのものの臭いで、古い記憶が、突然、呼び覚まされることがまゝある。
今朝の配達途中、どこからか、カメムシの臭いが飛んで来た。途端に、十年ほど前、市営テニスコートで仲間と練習をしていた最中、カメムシとの最初の、直接の接触が蘇って来た。
其の時は、夜間なので明かりがついており、それに沢山の虫が飛んできて、多くは、設置してある殺虫ネットに触れて感電し、地面に落ちて来て居た。
ラリー中、首筋に何か止まったので、確かめもせず左手で払うと、虫を押しつぶしてしまい、その体液が首筋に付着してしまった。そのラリーが終わって、確かめてみると、集まって来ていた虫のひとつ、カメムシであり、大変な悪臭が辺りに立ち込めた。其れがカメムシとの最初のコンタクトであった。
カメムシの体液が首筋に付いた所は、臭いは勿論最悪である上に、後で、火傷のような症状を呈した。それとの、激烈な、忘れられない 最初の出会いであった。
その後、家庭菜園を始めたので、いわゆるカメムシとは馴染みとなったが、最初の出会いが強烈であったので、その印象は何時までも残っており、敬遠の一手であった。
調べてみると、カメムシと言う虫は居ず、カメムシ目の昆虫の総称とある。
人間にとって悪いカメムシとは、悪臭を出すカメムシ(マルーー、クサギーー、チャバネーー等)や、農作物に害をなすもの(ヨコバイ、ウンカなど)で、夫々名前がある。
良いカメムシと言うのもいて、農業害虫の天敵となるもの達で、これらにも名前がある。(モンシローー、ナミヒメーー)
最後に、ただのカメムシもおり、これらはカメムシは付かず、セミ、アブラムシ、アメンボ、タガメなどである。
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