最近、その代わりに使われている「刑期」を終えて社会に復帰して、複数の本を出して、本屋の店頭の一角を占めている人がいる。まさに、世の中は変わって来ている。
さて、私が小学校に上がる前は、未だ「懲役」というおどろおどろしい言葉は一般的だったのだろう、私は、何時の間にかそれを知っていた。親が教える訳はないので、近くの年上の悪童からおどされて、教え込まれたのに違いない。
定かではないが、大方、「そーげなことばしよっと、懲役に行かなごとなるばい!」とでも言われて、覚えたのではないだろうか。
それから、時間はあっという間に過ぎ、小から大を経由して、ある会社に入って、30年が経過した。
当時(1997年)はブラジル駐在であったが、親会社はバブル崩壊後、早期退職優遇制度を打ち出しており、それに応募する事にした。ルールは、定年5年前退職には、退職金が、通常の5割増しであった。
満腔の自信で始めた起業であったが、我に返って見ると、通常の1年前に、年金支給開始を申請せざるを得ない状況となっていた。
そこで、この日のために保存していた体力を唯一の頼みとして、建設土木業において、下働きとして働き始めた。
その時の気持ちは、「これから、懲役に行く」であった。
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