配達の途中、クマゼミの死がいがアパートの踊り場に転がっていた。途端に半世紀以上前へタイムスリップすることになった。
私が中一前半まで住んでいた別の地方都市では、大型のセミは殆どがアブラゼミで、数パーセントの確率で、少しだけ大きい「ワシワシ」と呼んでいたクマゼミがたまに捕れると大成功で、仲間に自慢するタネになったほどである。
最近、「日本の広い範囲で、これら2種類のセミの勢力関係が逆転している」との新聞記事を読んだ記憶がある。即ち、アブラゼミが優勢であった地域で、クマゼミが優勢となっているというもの。更に、ウェブ上の情報では、大阪ではここ4,50年の間で両者の順位関係が完全に逆転したという。
同じくウェブの情報では、クマゼミ優勢地域は、北上を続けているが、現在の所、関東地区では、幾つかの例外地域はあるものの、未だアブラゼミが優勢であるという。
一説では、クマゼミは南方由来種であり、地球温暖化の影響のせいであるとするが、それだけでは説明つかない地域もある。
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